農業生産現場と生産物活用の理解と啓発          
  27年1月29日 船橋市の小松菜生産地において、JAちば東葛西船橋葉物共販組合(チームうぐいす)、船橋市の協力と後援をいただき、更に(株)ダイサン調理師 齊藤摩多以氏の心強い協力を得て、小松菜生産圃場、小松菜料理の演示、試食そして若い生産者と参加消費者の活発な意見交換会を行いました。          
    参加者 消費者として千葉県民:17名   
     生産者はJAちば東葛西船橋葉物共販組合:9名
         
   
実施内容とその結果は
                             
         
    1 小松菜生産地の見学
     船橋市西船橋 平野農園圃場   案内・説明  平野代一氏
@安全でおいしい小松菜生産の工夫について
 ・土壌診断に基づいて不要な肥料は使わず、有機質肥料で優良な土づくりをすることによって、40年間連作が可能となり、市場や業者から信頼を得ている。
 ・現在、土壌消毒について低濃度アルコールを使った試験を船橋市農業センターでしている。
 ・防虫対策は防虫ネットによる被覆。
 ・周年・毎日出荷するために、気象条件と生育期間、品種の特性を生かして種々の種子を組み合わせて栽培している。
都市農業の環境変化への対応
 ・周囲の高い建物の影響で日照不足や、ビル風で種子が飛んでしまうなどの環境に対応した栽培の工夫をしなければならない。
 ・経済発展が優先され時期には、市街地での農業はやめたほうが良いという声が多かったが、時代と共に農業の多面的な機能が見直され理解されるようになり市街地での農業のあり方を確立しつつある。
 ・地域の飲食店との連携で地域振興を目的に、イベント「こまつナウ・・・小松菜料理の食べ歩き」を共に進めている。5月27日開催予定)
A次世代の育成
 ・後継者は農業関連の企業に勤務した後、就農する者が多く、その経験が小松菜生産に役立っている。
 ・若手の経営者組織「チームうぐいす:9名」を結成し、情報発信や食育活動などに活発に取り組んでいる。
B小松菜の収穫体験と品種の味比べ
 小松菜を収穫体験し 3品種の小松菜を生で食べ比べて味の違いを体験した
         
             
    2 おいしい小松菜料理の演示見学と試食
@小松菜を使った料理の講習   講師:(株)ダイサン調理師 齊藤摩多以氏
  小松菜と地元産食材を合わせた5種類の小松菜料理を講師による実演講習。
 料理  料理レシピは
  小松菜のお刺身 小松菜のとろーりスープ 小松菜のしょうゆ麹炒め 小松菜のピーナッツ和え 小松菜ご飯
Aイキング方式で試食
         
             
    交流会「安全・安心な食生活と農業について語り合おう」
 @船橋市の農業について   船橋市農水産課 
・船橋市は都市化も進んでいるが、農業総産出額県内17位、野菜部門では7位と農業も盛んで、おもな農産物はニンジン、ナシ 小松菜、エダマメである。
・高品質・安定生産のために、ニンジン、小松菜は周年集荷できる栽培技術、食味を重視したナシ栽培、鮮度を保つエダマメの出荷方法などの工夫をしている。
・販売方法は、消費地と生産地が隣接している地の利を生かして、直売所、市場、庭先販売、量販店契約など多様である
市では平成24年から毎月2回(1回あたり12検体)農産物の放射性物質検査を実施しており、すべて安全範囲になっている。

A西船地域での小松菜栽培の歴史と安全・安心生産への取り組み
 (JAちば東葛西船橋葉物共販組合 ・ブランド小松菜生産について)  
船橋市の小松菜生産量は全国第4位、県内第2位 年100万束出荷。 平成19年から23年で1万トン出荷量増加している。
小松菜はくせの無さ、栄養素の多さが特徴で学校、保育園などの給食で使われている

Bチームうぐいすの活動について
 メンバーの平均年齢は30歳、エコファーマー認証を取得した。  
 PR活動:流入人口も多く周囲の理解を高めることと販売促進を目的に実施。
 5月27日小松菜の日を中心としたイベント「こまつナウ」を72の飲食店の協力を得て開催している。 
 食育活動:小中学校での授業、見学・農業体験受け入れ。 平成25年度全国食育ボランティア表彰 総理大臣賞受賞

C意見交換  (消・・・消費者 生・・・生産者)
 (消) 屈み仕事で腰を痛めないか?     
 (生) 通院する人は多い。    
 (消) 後継者の結婚問題は?    
 (生) 問題になっていない。船橋市でも婚活活動をしている。地場産の物を買う努力をしている。 
 (生) 我々の情報発信がどれくらい皆さんに届いているか聞きたい。(消) 料理レシピを仲間に知らせたい。
 (消)  野菜嫌いな子供が多いので。食育ボランティア活動で親から子への教育を浸透させたい。外から小松菜農家を支援したい。(生)何を基準に買っているか? 値段なのか、鮮度なのか。
 (消)  まず値段。小松菜なら根切か根付かの好みではないか。
(生)  直売所でブランドの価値がわかるか?
(消) 野菜ソムリエで直売所の店長の経験から、鮮度は茎で見るが値段はあまり気にしていない。生で食べると味に違いが分かる。
(消) 東京のホテルの仕入れ担当をしている。まず値段。お客の求めているのはイメージ。小松菜を全国区のブランドにするにはメディアから入ってはどうか。例えば ○○のマグロ のように
 (生) メディアの効果は一瞬で消える
 (生) 小松菜は東京の小松川のイメージが強いので船橋は地道に積み上げてブランドの地盤を固めたい。
 (生)  小松菜の出荷規格は27pにしている。
(消)  スーパーの野菜売り場の表示は「小松菜」のみ。品種の表示があったら好みで選べるのに。
 (生)  組合員が同じ価値観で生産しているので同品質のものができている。出荷箱には品種名を付けられるが、市場集荷では末端まで情報が伝わらない直売所なら売り場にポップを置くことはできる小松菜の色が濃いほど苦味が強い。炒め物にはこの方がおいしい。
(消) 野菜に興味のある人とない人の差が大きい。若い主婦や興味の低い人にこのような機会に参加させたい。